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2016年2月6日土曜日

【奇跡の会社から学ぶ!人は仕事から何を得るのか?】

 貴方は【日本理化学工業】と言う会社をご存知でしょうか?

 名前が似ているので、一応言っておきますが小保方さんで有名になったスタップ細胞の日本理科学研究所とは一切関係がありません。

 チョークを主な商品として製造・販売している会社です。



 この会社は別名【奇跡の会社】と言われており、正社員の70%以上が知的障害のある人です。

 いわゆる健常者よりも、知的障害がある人を積極的に雇用しています。

 これを聞くと中には
「社会貢献?補償金とかもらって偽善的にやってるんでしょ?」
と言う人もいます。

 しかし、この会社は補助金や、偽善ではなく
【会社の利益のために採用している】んです。


 それは健常者と知的障害のある人との混合の方が作業能力が上がる経験をしているからです。

 そして、そこに会社理念でもある
【人は仕事から何を得るのか?】
が出てきます。


 この会社も昔は健常者だけの会社でした。
 ある日、近所の養護学校からの依頼
「2名の知的障害のある生徒に職場体験をさせて欲しい。」
と頼まれます。

 渋々受け入れました。
 すると、予想通り作業効率は悪く、失敗は多く、何度教えても覚えが悪い。

「会社経営もあるから、もう勘弁してくれ!」
 そう思ったそうですが、一応約束は約束なので、約束の期間は預かることにしたそうです。

 次の日も、また次の日も、この2名は失敗が多く、他の社員に怒られる日々だったそうです。

 しかし、社長はこの2名についてあることに気が付きます。
 それは
【毎日無遅刻、無欠席、しかも常に笑顔】
と言うことです。

 これを読んでいる貴方も自分に置き換えてみて下さい。
 もしも、職場で毎日他の社員から

「この前教えたのにできないの!?」

「こんなこともえきないの!?」
と怒られたら通勤が憂鬱で、嫌になりませんか?

 それなのにこの2名はいつも笑顔なんです。

 社長はこのことに気付いてから常にこのことについて悩むようになりました。
 他の人に「何でかな?」と聞いて回ったりもしたそうです。

 そして、色々とあって最終的に行き着いたのが

人の幸せは
【人に愛されること】
 

【人に褒められること】
 

【人の役に立つこと】
 

【人から必要とされること】
これらによって得ることが出来るとの考えでした。

 そして、仕事からは愛される以外の物は得ることが出来る。

 つまり、人生の多くを費やす職場、ここは人としての幸せの大半を得ることが出来る場であると考えたんです。

 この考えを全従業員にも伝え、知的障害のある2名は一番それを感じ、幸せだと思っているから怒られても無遅刻、無欠席で、いつも笑顔なんだと解釈しました。

 すると今まで怒っていた社員達もこの2人に合わせた仕事をするようになったそうです。


 作業を合わせるのではなく、
「この2人は何が苦手で、何で遅くなってしまうのか?」
等を知ろうとしました。


 そして判明すると、この2人のために作業工程を変えたり、この2人専用の道具を作成する等の工夫を始めました。

 他者のために工夫をして仕事の向上を図ることを全社員が始めたことで、健常者の彼らの能力も向上しました。

 この経験から健常者と知的障害のある人との混合が一番仕事の能力が上がると考えて積極的に知的障害のある人を採用しているんです。


 この会社の考える
【人の幸せ】
 これは私も共感します。

 これが出来ていない、評価がお金でしか出来ていない組織社員の関係も悪かったりしますし、積極性も低いと感じます。


 特に現状では、多くの特養がそのような状態だと感じます。

 だから以前にも【怒る指導者は怠け者である】とした記事を書いたほどです。
二重作英雄
 そして業界的に怒る指導者が多いのか、この記事は私のブログでトップクラスのアクセスを戴いています。
二重作巡査
 お金以外の
【褒める】
【人の役に立っていると実感できる】
【必要とされている】
鑑識
 これらの評価を上手に、力を入れている企業があります。
 つまり社員の幸福度が高い会社ってことです。

 その企業は・・・・今後機会があればお話しします!


関連過去記事など
【怒る指導者は単なる怠け者】~指導の方法~


【貴方の福祉職員としての強み・弱みチェックも行えます!】 介護関係!貴方の悩み一緒に考えます。

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