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2016年1月23日土曜日

【介護施設が求めていること、とは?】<当たり前な日常って何ですか?>

【当たり前な日常を過ごしてもらう】
 このような言葉を聞いたことはありますか?

 正式なモノとしてではなくても、職員募集施設長挨拶等で多くの介護施設が掲げている目標のような言葉です。

 ここで貴方に質問です。
 当たり前な日常って何ですか?

 この考えを持っていないと適性がないとか、そのようなことを言いたいわけではなく、純粋に質問ですのでそう構えないで下さい。


 恐らく介護施設で言っている【当たり前な日常】と言うのは


 体の衰えや麻痺、認知症やその他病気によって生活にハンデを負った状態の利用者に他の健常者と変わらない日常生活を送ってもらうこと。

 こんな感じの意味だと思います。


 つまり、利用者が普通に日常を過ごすために足りない部分を職員が補助するってニュアンスのことですので、福祉である介護に適した模範解答のような大変良い考え方だと思います。


 しかし、私はこれとは別に個人的に当たり前な日常の考えを持っています。

 自己紹介の記事や私の経歴を見てもらえればわかりますが、私は大学生の時に新聞奨学金制度を利用して通っていました。


 そのため、他の大学生や社会人とのあまりの違いからの疎外感は常でした。

 更に客から
「新聞屋のくせに」
「言葉を理解できるだけの猿野郎」
怒鳴られることが当たり前な世界にいました。

 客が読みたい時間には新聞が配達できていないと怒鳴られるんです。

 これは待ってくれないんですね。
 今読みたいと思った時になければ即です。



 新聞奨学金は朝早いとか肉体的な方は2年もやれば半分寝ているような状態でも配れるくらい体に染み付くので大したことはありませんが、精神的な方は積み重なっていきます。

 そのため失踪する人も少なくありません。

 私も失踪こそしませんが、辛くなった時期はありました。
「なんだあの客、希望時間1分遅くなったくらいで怒鳴りやがって!」
なんて思っていました。


 そんな時、あるテレビCMを見た時に何故か衝撃を受けたんです。

 もう10年以上前なのですが、確か洗濯洗剤のアタックのCMだったと記憶しています。


 主婦が軽く愚痴っている内容なのですが、
「家の人達はワイシャツは真っ白が当たり前。少しでも汚れていると怒るんです。」

って感じのことを言っていました。

「だから私はアタック!」みたいに繋がるんですが、この心境ってその時の私と同じだったんです。


【お客は読みたい時に新聞がそこにあるのが当たり前。少しでも遅れると怒るんです。】

 ここから、このような考えになりました。
【人は手を伸ばせばそこにあって当たり前なコトやモノがそこにない場合には、怒りを感じる】


 そしてこのような考えに至りました。


 私はこの、手を伸ばせばそこにある当たり前を提供しているのか。
 つまり多くの人の平穏な日常の生活の流れを構築することで、平穏に当たり前に過ごしてもらうための仕事なんだな。


と。


 これは介護でも言えることですよね?


 トイレの訴え
「ちょっと待って下さい。」
 これで怒り出す利用者はいませんか?



 まだ食事時間の前でも
「お腹空いた!ご飯まだ?」
怒り出す利用者はいませんか?



 外に出ようとする利用者を止めたら
「何で出させないんだ!」
怒り出す利用者はいませんか?



 これらも全部本来であればその人にとって、したい時に出来ていたであろう当たり前な行動なんですよね。


 望んだ時に手を伸ばせばそこにあるのが当たり前なコトが出来なければ人はどうなるんでしたっけ?

 怒り出すんですよね。


 そのため、これらの利用者の怒りは工夫すれば解消できる可能性を含んでいるんです。

 勿論人員的な問題等から出来ない時もあると思いますが、100%いつでも不可能なわけではないと思います。


 例えばトイレの訴えを断る時、「さっき行ったばかりでしょう?」って感じの理由で断っていませんか?


 空腹なら本当に軽いオヤツを買ってもらって、提供したり、会話を弾ませて気を紛らしてもらう等も出来ます。

 外に出たい脱苑が怖いのでしょうから職員も一緒に行けば軽く散歩することも出来るかもしれません。


 対応方法施設やケースによって様々だと思うので、私が今提案したことが最良とも言いませんし、実現可能かどうかってことではありません。二重作英雄

 そのように利用者の怒りの理由を理解し、対応する気持ちを持つことの重要性を言っているだけです。二重作巡査


 これらのことから私は介護士とは

【心身にハンデを負っている利用者に健常者に近い生活を送ってもらうこと】

【健常者に近い生活とは、手を伸ばせばそこにあって当たり前なコトやモノを、当たり前に提供できること】

 これらの実現のために鑑識
【利用者の平穏な日常を構築する仕事】
でもあると考えています。


 もちろん、別の視点から別の定義も出来ます。


 最後にもう一度聞きます。
 当たり前な日常って何ですか?

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